ネット上の膨大な他人の情報

世界中のツイッターのつぶやきをリアルタイムで可視化する「A WORLD OF TWEETS」というサイトがあります。ページを読み込んだ時点から、世界中のツイッターに誰かが書き込む都度、世界地図の上にヒートマップ(数量を色と面積で表現)として表示されます。

日本人は海外のネットメディアでも取り上げられるほどツイッター好きと言われています。

Twitter’s Top 5 Accounts Are All in Japan ? Here’s Why(Mashable・英語)」

確かに、この「A WORLD OF TWEETS」を見ると、200数十か国中だいたいいつも上位5位前後に入っています。ただしアジアで見るとインドネシアの方がはるかに多く、中国の方々は「微博(ウェイボー)」というツイッターに似た中国独自のソーシャルメディアを利用しており、この地図には反映されていません。

ツイッターで遊ぶ日本人

また、日本人はツイッターの使い方が独特で、「一斉ツイート(他に「瞬間つぶやき」など)」というものが有名です。テレビ放送の特定のシーンに合わせて、同時刻に一斉にあらかじめ決めた単語をツイートする、というものが一例です。ツイッター社のエンジニアが日本人の一斉ツイートにも負けないサーバーを構築した、というコメントもするほどです。

ツイッター、日本人の「一斉ツイート」でも落ちないシステムを開発(WIRED)」

東日本大震災のような大規模災害の時に、ツイッターの情報拡散力が威力を発揮した例もありますが、実際のところ日常的に発信される世界中のツイッターの情報というのは、現実社会ではつながりの無い他人の無意味な情報でしょう。しかし私たちは飽くなき熱意をもって毎日つぶやき続けています。

赤の他人の「動作」を集めた実験的なサイト

YouTubeの動画1万点近くから特定の動作、例えば「BOW(おじぎ)」、「EAT(食べる)」などを元に約1秒程度を切り出して、キーワードで表示できるようにした「Network Effect (ネットワーク・エフェクト)」というサイトがあります。言葉では意味が伝わりにくいので実際にサイトを見ていただけるとよいと思います。ただし表示には機能の関係でグーグルのブラウザ「クローム」を使う必要があります。また一定時間視聴すると自動的に終了し、24時間経過しないと再度見られないようになっています。

世界中のインターネットで通信されている情報の大半は動画データだと言われていますが、このサイトを見ると、世界中に(といっても現在のところ先進国を中心に)溢れるインターネット上の情報はほとんどが無関係な他人の情報であることを、はっきりと認識できるような感じがします。

現実に戻らせる効果

しばらく眺めた後は、現実に戻って目の前のやらなければ「ならない」ことを思い出し、そのような「効果」を与えてくれるサイトなのかとも思います。
長い目で見れば私たちはインターネットをどのように使うか手さぐりの学習中で、膨大な無意味の中からしか出てこない意味というものもたくさんあるのかもしれません。